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誰もがきっと誰かにとって出会うべき人
評価:
河上 朔
イースト・プレス

 「Wonder wonderful」    河上朔 著

会社勤めの社会人・こかげ。その年の離れた妹・ひなた。ごく普通の家庭の仲の良い姉妹。
ところがその妹はある時期から、異世界への旅をするように。
姉としてその事実を知り、客観的には聞いていたその世界。
しかしある事件をきっかけにその異世界に飛び込んだこかげに待っていたものは??


なんとなくで購入して、とってもツボに入った本でした…。
よかったよ〜上下巻セットで買って(TдT)

異世界トリップものですね。
普通ならば主役は10代のひなたであるところが相場なんですが。
そうではなく、ある程度ファンタジーを客観的に観るほどには大人になり、分別も社会的常識も備えた20代後半の女性がそこに飛び込んだら?という所が面白いです!

登場人物の描写も上手く、引かれた伏線への読み解きも楽しい。
また綺麗事ではないものも含んで回るファンタジーの世界を痛感もします。
それでいて、愛情や優しさ、ちょっとした善意などがとてもそっと描かれていて笑顔が出てしまいます。

大人になると人前で泣くことってなくなりますよね?人の悪意に対して敢えて鈍くなろうとする防衛反応が備わるというか。だから悪意や毒を自覚しちゃった時って自力では立てないくらいショックを受けてそれに驚いたりします。
それでいてもそこでは泣けないんですよ。不思議と。
大人になって泣いてしまうのは、何でもないふりをして自分を誤魔化してる時に触れる、人の何気ない優しい一言であったりします。

関係を持つ事、感情に触れること。鬱陶しくても、それがなければ人は人の中で暮らせません。
その時々で自分が受け取る気持ちも、相手が感じる気持ちも異なります。
ただ、人は出会いがあってはじめて自分の存在を知るのかも知れません。

そういう意味で人と関わる事に臆病になってしまった時、優しさとちょっとの勇気をくれる作品です。



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comment
嬢ちゃんばぁちゃん | 2010/04/13 12:18 AM
 こんばんは。
鈍感になってわが身を守っていても、否応なく悪意にさらされると、つらいなぁ。異世界にトリップできたらと思うことで少しは自分の気持ちを逸らせられるかな?



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